真空熱処理
大同真空炉作業風景 |
AMS2750対応 真空熱処理炉 |
真空熱処理は、真空ポンプで減圧された密閉容器内で素材を高温に過熱し、 窒素ガスや油で冷却し焼入れする方法です。1000度以上の高温での処理が可能であり、 ダイス鋼やハイス鋼の焼入れにも広く適用されています。
私たちは、創業以来、金属プレス金型用のダイス鋼の熱処理を専門としており、 さまざまな形状に対応すべく過熱・冷却の処理プロセスを最適に制御します。 3次元に複雑に加工された自動車用金型も歪みを極小にし、かつ素材の特性を最大にする熱処理を提供いたします。
また、真空熱処理炉は炉内の温度分布を極めて高精度に管理できることから、 精密部品への熱処理に最適です。特に、航空機部品の熱処理規格(AMS2750)に対応した熱処理炉においては厳格な設備管理規定のもと、定期的に温度計をはじめとした計測器の校正とシステム精度試験炉温均一性調査を実施し、トレーサビリティのとれた熱処理が実現できます。
処理 | 用途 | 適用材料 |
真空焼入(空冷) | 金型・冶工具・刃物等 | SKD,SKH,SUS(マルテンサイト系) |
真空焼入(油冷) | 金型・冶工具・刃物・ボルト・ナット等 | SK,SUJ2,SCM,SC |
固溶化処理、真空焼鈍 | パイプ、ピストン、ボルト、ナット等 | SUS(オーステナイト系) |
析出硬化 | ボルト、ナット等 | SUS(析出硬化系) PH鋼 |
磁性焼鈍 | プレス部品 | SUS(全般) パーマロイ等 |
真空焼結 | 電子部品 | 銅合金 |