ファインコーティング

近年、精密部品や金型の耐久性及び耐磨耗性を飛躍的にあげる表面処理技術は、 生産性の向上のために必要不可欠になっています。超硬質セラミック被膜ファインコーティングは、 通常のCVDよりも低温で成膜させるため、クラックのない緻密な炭化物被膜を形成させることが出来ます。 さらに、独自の真空拡散法を用いて密着性を向上させ、優れた耐久性を実現しています。

ファインコーティングVC

ファインコーティングVC ファインコーティングVCは溶融塩法による炭化バナジウム(VC)被膜生成方法です。VC被膜は立方晶の構造を持ち、HV3000以上の高硬度があります。独自の真空拡散熱処理と組み合わせて、従来のTD処理の課題である歪みや変寸を少なくいたしました。

適応材料

金型用工具鋼(SKD11 相当材)
高速度鋼(SKH51 等)
合金工具鋼

最大処理寸法

φ500×700L

ファインコーティングナノ

ファインコーティングナノ ファインコーティングナノは溶融塩法を用いて、複合炭化物被膜をサブミクロンで生成させる独自のプロセスです。高い密着性と耐久性を評価され、非常に精度の高い超硬合金製の精密金型部品に採用さてています。

適応材料

超硬合金

最大処理寸法

φ150×150L

ファインコーティングHD

ファインコーティングHD ファインコーティングHD(hybrid difuusion)は、新開発の母材強化とそれに最適化したファインコーティングVCを融合させた画期的なセラミックコーティングです。ハイテン(高張力鋼板)材のプレス加工時に現れるセラミック被膜直下からの剥離を抑制するため、密着性を大きく改善した処理です。

適応材料

金型用工具鋼(SKD11 相当材)
高速度鋼(SKH51 等)
マルテンサイト系ステンレス鋼
合金工具鋼

最大処理寸法

φ500×550L